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2017.10.12

混雑時の接客を再現!VR教育を本格導入するウォルマートの戦略とは?

VR教育は、まだまだ日本国内では認知度が低いですが、海外では徐々に導入が始まっています。アメリカスーパー大手の「Walmart(ウォルマート)」は、早期にVR教育の可能性に着目し、すでにVRを使ったスタッフの育成プログラムを開始しています。

VRで一年で一番の混雑をシミュレーション

「Walmart(ウォルマート)」は、スーパー大手ということもあり、店舗数がアメリカ国内では5,000店舗以上あります。そのため、新米スタッフの育成には多大なコストをかけているのが現状です。

また、アメリカならではの毎年11月第四金曜日に行われるディスカウントセール「ブラックフライデー」では、日本でいう年明けセールのような混雑状況となるため、その混雑時にスタッフがうまく対応できるように訓練刷る必要があります。

そんな中、白羽の矢がたったのが、VR教育でした。

すでにアメリカ国内に200ものスタッフ教育施設「Walmart Acamdey(ウォルマートアカデミー)」を運営する同社では、その中のプログラムとしてVR教育を積極的に導入することにしました。

VR教育プログラムによって、

  • 社員は本来現場でしか体験できない、混雑時の状況を仮想体験できる
  • 混雑時の冷静な対応をシミュレーションできるため、社員の現場力がアップ
  • 教える社員も最小限で済み、アメリカ国内全土に同様のプログラムを展開できる
  • ライブ映像を見ながら、そのスタッフが現在どこを見ているのか、どのような選択をするかをリアルタイムでチェックできる

などのメリットがあったとのこと。

また、「Walmart(ウォルマート)」では、国内のアカデミーすべてに2017年度末までにVR教育プログラムを普及させるとのことで、効果の高いVR教育の導入に前向きになっているようです。

接客業やピーク時の混雑のため、新米スタッフがどうしても多くなってしまう、という場合には、このようなVR上での場面シミュレーションは効果が高いといえます。ぜひVR教育を検討してみてはいかがでしょうか?